「ウェルスマイルはリハビリテーション専門職が3名在籍しているので、リハビリテーション専門職を中心とした療育を提供しています」と広報しています。
療育とリハビリテーションの違いって何でしょう?
答えは同じです。
先日も書きましたが、療育とは医療・訓練・教育・福祉などを総動員して障害を克服し、その児童が持つ発達能力をできるだけ有効に育て上げ、自立に向かって育成することです。
一方リハビリテーションとは、一言で言うと「自立支援」です。
その方の能力を最大限に引き出し、日常生活の中で一つでも自分でできる事を増やすために支援する事です。
療育もリハビリテーションも「自立」がキーワードです。
大切なのは、事業所が行なっている行為がそのお子様の「自立」に向かった行為となっているかです。
放課後等デイサービスが提供している療育の目的が、お子様にとって「自立支援」となっているかが重要なポイントです。
それと、療育は多職種が協働して初めて効果を発揮します。ウェルスマイルには嘱託医・看護師・理学療法士・言語聴覚士・保育士・児童指導員が所属しています(教員が加われば最強です)。たくさんの手段でお子様に対して療育を提供する事が可能です。
「ウェルスマイルはリハビリをするところでしょ?」と言われる事があります。それは半分正解です。
正確には「ウェルスマイルはリハビリテーション専門職を中心とした療育を提供しています」です。
ウェルスマイルは理学療法士が個別にリハビリを提供するだけではありません。お子様の成長をサポートするために、多職種で自立に向かって支援しています。
ウェルスマイルに来てすぐうつ伏せを行いました。理由は学校へ送迎に行った際、痰が絡んでいる音がしました。うつ伏せをすることで排痰がスムーズに行くと考えて実施しました。その結果、数分後に痰が出てきました。普段座位や仰向けを多くとっているお子様はうつ伏せをする事で痰がスムーズに出る事が多いです。
痰が出たあとに保育士による読み聞かせを行いました。ここで注目して頂きたいのは本の位置です。
写真のお子様は頚が伸展して全身の緊張が高くなります。うつ伏せをしながら目線を低くすることで頚が伸展方向に行きにくい様にコントロールしています。目の動きと頭の動きは繋がっているため、目線を上に行かない様に観察しながら本の位置をコントロールしています。
これが保育士による療育の一場面です。単純な読み聞かせではなく、緊張が高くならない様に本を通して頚のコントロールを促しています。
続いては座位訓練をしている場面です。
うつ伏せを30分程度行ってリラクゼーションをした後に、理学療法士の膝の上で座位を行いました。写真のお子様は、身体に点の刺激が入ると緊張が高くなる傾向がある様です。点の刺激とは具体的には指先でのボディタッチです。したがって身体を触るときは、指だけではなくなるべく手のひらで包み込む様に注意しながら座位を実施しました。
20分ほどこの姿勢をとりました。時々緊張が高くなって理学療法士に寄りかかる事がありましたが、自分で姿勢を直す場面も見られました。
背もたれの無い座位をとることは体幹で重力を感じることに繋がります。積極的に実施していきたいです。
明日から12月です。学校の終業式が12月23日と聞いています。ウェルスマイルは28日まで営業しています。26日〜28日までの3日間は10時より利用可能です。まだ空きがあります。皆様のご利用をお待ちしています。