1月も中旬になりすっかり落ち着いてきました。今週末は大学入試共通テストがあります。現役高校3年生は高校入学時から新型コロナ感染症の影響を受けて、入学式や部活動などの学校行事が制限されていました。その高校3年生が共通テストに臨みます。全国の高校3年生を陰ながら応援しています。
座位をとっている時の頚の安定性が向上してきました。しかし背もたれなしで座る経験が不足しているため、背もたれなしで座ると猫背になってしまいます。重力に抗して座る為には、背中の筋肉が活性化して重力に抗するだけの力が付く事が必要です。この力がついてくると猫背が改善してきます。
現在猫背になっている原因の一つに、「大胸筋が硬くなっている」事が挙げられます。大胸筋とは胸にある大きな筋肉です。この筋肉が少し硬くなっているので、肩が前すぼめ・肘が常に曲がり「お化けのような手」になっています。
大胸筋が硬くなると、猫背になる他に呼吸も浅くなります。呼吸が浅くなると痰が絡みやすくなり肺炎を起こしやすくなります。肺炎を起こしやすくなると呼吸がくる苦しいので余計に猫背になってしまいます。
このような負のスパイラルから脱却するために、大胸筋のストレッチを毎回実施しています。
ウェルスマイルでは、その場での楽しみの療育ではなく長期的な視野に立って療育を実施しています。
四つ這いの練習をしている様子です。段差を使って足を曲げなければ越えられない環境を作り、膝を曲げる学習を繰り返し行なっています。
それと四つ這いで移動する為には、足を交互に動かす必要があります。足を交互に動かす動作は、歩行への第一歩です。したがって、四つ這いを獲得する事は移動手段としてだけではなく、歩行へのスムーズな移行に繋がっています。
それともう一つ、四つ這いの姿勢は股関節90度・膝90度が基本です。この姿勢は、「中間位」と呼ばれています。私達の日常生活を分析してみると、各関節が中間位で行われている事がほとんどです。関節を任意の角度で固定するのを学習する事は、日常生活でできる動作を増やすのに必要不可欠です。それを遊びの中を通じて経験しながら体で覚えていくことを行なっています。遊びにもその中に意味があって行なっています。
ウェルスマイルでは利用してくださっている時間を有意義にする為に、遊びの一つひとつの意味と効果を考えながらセッティングしています。ブログや実際の様子で疑問や質問がありましたら是非声をかけてください。よろしくお願いします。