全国的に冷え込んでいます。今日の天気のニュースで驚いたのは、高知市で積雪があった事です。私は理学療法士になるために、高校卒業後４年間高知市で勉強しました。雪は一度も降った事がありません。今日のアイキャッチ画像は、高知市に住んでいる同級生から今朝送ってもらった画像です。掛川でもここまで降ったことはありません。今年はすごく寒いのがわかります。
それと、今回のブログが記念すべき100回目の投稿です。ここまでの回数を投稿できたのも、読んでくださる皆様がいるからです。これを通過点として、これからも有意義な情報を提供していきたいです。
今日はウェルスマイルが開所して初めての昼食の時間でした。看護師を中心に昼食の提供体制を趣味レーションして臨みました。混乱することなく皆様に昼食を提供できました。ご協力頂いたご家族の皆様ありがとうございました。
写真は保護者様が作ってくれたお弁当を食べている様子です。事前にお母様より初めての環境の場合、スプーンなどを投げてしまう事があると聞いていました。しかしその様なことは無く美味しそうにお弁当を完食しました。食事の際にスプーンの持ち方を観察しました。写真のスプーンを持つ指に注目してください。スプーンを全体で握るのではなく、親指と人差し指を軸に指の腹でスプーンを持っている事がわかります。これは握りからハサミへの移行期に見られる持ち方です。指先での経験を増やすことで、ハサミ・つまみに移行できたらと考えています。時間はかかるかもしれませんが、チャレンジしていきたいです。
続いては食事場面とは少し違いますが、とろみを付けたジュースを使って、口の練習をしている場面です。先日言語聴覚士の先生にアドバイスを頂いて継続して実施しています。
食事をむせる事なく上手に食べる事ができる事と、経鼻経管を完全に使わないことを目標にしています。写真のお子様の場合、舌の動きと口の動きが別々に出来る様になることがポイントです。それが出来る様になるために、食べ物を口のどこに置くかなど細かいアドバイスを頂いて実施しています。少しでも早く目標が達成できるように、各専門職で連携をとりながら進めていきたいです。
これらの活動はウェルスマイルだからこそ出来る事です。私たちの強みを活かして療育を進めていきたいです。
食事をとってしばらく休憩した後に撮った写真です。本来なら動画でお見せできれば最高ですが、左手をたくさん動かしてくれました。しかも、こちらの問いかけに対してリアクションをする様に動かしています。これは全身の関節が少しづつ柔らかくなり、動かせる範囲が広がったことと、ウェルスマイルを利用する中で学校以外でたくさんの刺激入ったためと考えています。
表情も豊かになりました。写真でお見せできないのが残念ですが、笑顔がたくさん見られます。
お子様にとって適切な療育（リハ専門職による関与）を提供する事は重要であることを改めて感じます。しかも回数が多いほど効果が出る事が実感できます。
ウェルスマイルでの滞在時間は、通常2時間程度です。その時間でお子様たちの様子を観察しながら、時間に余裕を持って接する事ができるのが、放課後等デイサービスの療育と外来リハビリ・訪問リハビリとの違いです。お子様たちのペースで理学療法士が関われるのが魅力の一つです。
ベットに座っている写真です。理学療法士が膝で骨盤を押さえていますが、そこから上はフリーです。何も支えなく座っています。頸の固定性が向上して、支えなしで頭を保持できる様になりました。仰向けで寝ている時に両手を持って体を引き上げると、以前は頭がついて来ませんでしたが、現在は少しですが、頭が遅れずついてくる様になって来ました。これはすごい成長です。
首がすわってくると動作の幅が極端に広くなります。入浴や食事なども介助が楽になってきます。
それと写真の手に注目してください。いつもだと手のひらが下になって肘が曲がっている事がほとんどですが、写真では手のひらを上にして座っているのがわかります。しかも肘が伸びています。今までは座っていると全身に力が入っていたのが、リラックスして座れる様になりました。肩甲骨周囲も動かしやすくなっています。今後の目標としては、重力に抗した姿勢をとりながらリラックスできる環境を整えていきたいです。
ウェルスマイルで実施しているすべての療育は、日常生活の自立や楽に介助できる様になることを目標としています。したがってご自宅での生活の様子を積極的に教えて頂きたいです。またご自宅の生活の中で困っていることがありましたら、なんでも良いのでご相談ください。
ご家族の方にウェルスマイルまでお迎えに来て頂いている理由の一つに、専門職に相談できる機会をたくさん作る事があります。ウェルスマイルには看護師・保育士・理学療法士が常駐しています。どんな小さなことでも良いのでお迎えの際にご相談ください。よろしくお願いします。
