今日から保育所等訪問支援が開始されました。学校に専門職がうかがい、先生方へのアドバイスや学校での様子を見て家庭と学校を繋げる役割をします。少し話は逸れますが、1月11日の厚生労働省の会議で「放課後等デイサービスは学校での生活を前提としたサービスであることから、放課後等デイサービスの支援計画書と学校の教育支援計画を連携させる必要がある」と明記されました。放課後等デイサービスの役割は家庭や学校のサポートということです。学校・家庭・事業所をつなぐ役割が「保育所等訪問支援」です。
保育所等訪問支援で理学療法士が学校に伺った様子です。トイレへの移乗を実際に見せて頂いている場面です。学校の先生方は対象のお子様を毎日見ているとは言え、介助方法を専門的に学んできている訳ではありません。私たち理学療法士は介助する人・される人の双方が安全で楽できる介助方法をアドバイスする事が可能です。理学療法士は関節を動かしたり筋力強化する専門職と思われがちですが、私たちの一番得意なことは「自立支援」です。対象のお子様が一つでも、一部分でも自分でできる事を増やす様にリハビリするのが私たちの仕事であり得意な事です。
これから保育所等訪問支援を通して、家庭・学校・事業所を繋ぎ、「自立支援」をしていきたいです。
今日から利用開始となったお子様です。初めてでしたので保護者様の付き添いでした。今日は看護師が色々なケアの方法を確認しながら実施し、理学療法士が関節を動かしたり座位保持を行いました。座位をとると体幹の支持性は少し劣りますが、自分で首を動かして周りを見ようとする姿が見られました。理学療法士が体幹をサポートして首の安定性に対してアプローチすることで、車椅子に座っている姿勢や耐久性が向上してくると考えます。首が安定してくると体幹も協調して安定性が増します。座る時間を少しづつ無理のない様に伸ばしていくことで、全身の耐久性が向上すると良いと思っています。次回は可能であれば、うつ伏せに挑戦していきたいです。
硬さの違う3種類のものを摘んで袋に入れる作業をしました。それぞれには色がついており、保育士が指定した色のものを選択して袋に入れるという工程で行いました。摘んで袋に入れることは上手にできており、選択も間違えること無く出来ていました。作業をしている時の足の様子ですが、集中すると緊張が上がってしまうので曲がってきてしまうこともありますが、以前に比べて足の曲がりは少なくなっています。
摘み方ですがもう少し指先を使いたいところです。ビー玉程度の大きさであれば問題ありませんが、それ以上小さくなると作業効率が落ちそうです。指先をうまく使える様に療育を実施していきたいです。
少し早いかもしれませんが、保護者様と話をして高校卒業後の進路を見据えた療育を実施していきたいと考えています。
装具で立つ練習をしています。写真のお子様は本日外来リハビリを行ってきて、その様子の動画を保護者様が送って頂きました。その動画を受けてウェルスマイルでできる事を行いました。具体的には歩行に向けて立位での前後左右のバランスをとること、立位で膝を伸ばすことです。
写真は装具の膝のロックを解除して、手を支えながら膝を10秒伸ばす練習をしている場面です。この状態で膝を伸ばす事が上手にできる様になれば、床を足で蹴る事がスムーズになり歩行で足を踏み出すことに繋がります。
しかしウェルスマイルは狭いので歩行器で歩くスペースが限られています。足の力や身体の使い方などの基本的なことは出来ますが、実際に歩行器で歩く練習は難しいです。ウェルスマイルや外来リハで行っている事を学校と共有して実施できればこれほど良いことはありません。
それをつなぐ事ができるのが保育所等訪問支援です。医療・教育・福祉を繋ぎ、お子様にとって一番良いことは何かを多職種で考えて提供していく事が可能となります。
ウェルスマイルを利用して頂いているお子様たちには、是非保育所等訪問支援を使って学校・ご家庭・ウェルスマイルで情報を共有して子供達のために最善のサービスを提供したいです。