姿勢のあれこれ

施設ブログ

今日のブログはいつもと少し趣きを変えて、「姿勢」をテーマに書いてみようと思います。
日頃いろいろな姿勢をとる事が重要と述べていますが、その理由を少しお伝えします。

いきなり質問です。このブログを読んでいる皆様は、現在どの様な姿勢でブログを読んでいますか?おそらくスマホで読んでいる方が多いと思います。
ソファーに座っている、椅子に座っている、仰向け、うつ伏せ等一人ひとり違うと思います。
「それでは現在とっている姿勢を、今から3時間動かないで続けてください。」
皆様は3時間動かずその姿勢を保つことはできますか?
私は出来ません。おそらく30分が限度です。

重症心身障害をお持ちのお子様は、自分で姿勢を変える事が難しい子が多いです。他人が手伝うことでようやく姿勢を変える事ができます。
同じ姿勢を続けることは本人にとって結構大変なことです。
姿勢は少しでも良いので小まめに変える事が良いとされています。

ここで「どんな姿勢をとったら良いのですか?」「この子はどんな姿勢が取れるのですか?」という疑問が生じると思います。
その答えは「療育」にあります。

今までのブログで紹介していますが、ウェルスマイルでは個人に焦点を当てた療育を実施しています。姿勢に関しては、お子様一人ひとりの特徴に合わせて「どの姿勢をとったらリラックスできるか」「どんな姿勢をとる事が可能か」を考えながら、リハ専門職を中心に姿勢のバリエーションを増やす取り組みをおこなっています。

特に注意していることは「背中」です。
普段は車椅子(バギー)や仰向けの姿勢をとっている事が多いです。この二つの姿勢に共通していることは、「背中が接触している」ことです。車椅子では背もたれ、仰向けでは床(ベッド)に背中が接しています。
ウェルスマイルでは、まずは背中が接しない姿勢を積極的にとる事をおこなっています。その姿勢は「うつ伏せ」です。

胃ろうや気管切開に注意しながらうつ伏せを取ります。
うつ伏せは背中を開放するだけではなく、舌根沈下を防いで楽に呼吸ができる様になります。その結果、うつ伏せは相対的にリラックスできる姿勢と言われています。

姿勢について書きたいことは山ほどありますが、今回はここまでにしておきます。
ウェルスマイルでは利用してくださるお子様一人ひとりに焦点を当て、リハ専門職が継続的に関わっています。また、様々な疑問にも可能な限りお答えしていきます。今後ともよろしくお願いします。

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