子どもの最善の利益の保障(今日は難しい話です)

放課後等デイサービスの基本的役割の一つに、「子どもの最善の利益の保障」があります。言葉だけを見ると難しいと感じるかもしれませんが、内容は至って簡単です。
放課後等デイサービスは、「生活能力の向上のために必要な訓練、社会との交流の促進その他の便宜を供与する」ことが役割であり、個々の子どもの状況に応じた発達支援を行うことにより、子どもの最善の利益の保障と健全な育成を図ることが求められています。

なんでこの言葉が出てきたかというと、児童福祉法の第2条に書いてあります。

児童福祉法(抜粋)
第二条 全て国民は、児童が良好な環境において生まれ、かつ、社会のあらゆる分野において、児童の年齢及び発達の程度に応じて、その意見が尊重され、その最善の利益が優先して考慮され、心身ともに健やかに育成されるよう努めなければならない。

これは「児童の権利に関する条約」から来ています。この条約には、生きる権利、守られる権利、育つ権利、参加する権利の4本柱があり、子どもはこれらの権利を有しており、大人の都合でこの権利を阻害してはならないとなっています。

まとめて言うとこの言葉に集約されます。

子どもにとって一番いいことは何かということを考えなければならない

子どもたち一人ひとりと丁寧に向き合っていくことが求められています。
ウェルスマイルを利用してくださる子供達にとって最良の利益は何か?私達専門職に何ができるかを常に考えて提供することが求められています。

大人の勝手な解釈や都合で、子どもが受ける権利を持っている福祉サービスを、形を変えて提供することは子どもの権利を侵害していることに繋がります。
「その子にとって何が一番なのか」を念頭に置いてサービスを提供していきたいです。

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