今日で開所から3ヶ月目に突入しました。少しづつ軌道に乗ってきています。利用してくださるお子様の「個の成長」をサポートすることをコンセプトに、ウェルスマイルでしか出来ないサービスを提供していきたいと考えています。
始めの写真です。座って両手でおもちゃを持ち顔の近くまで持っていく行動が多くなってきました。寝ている時よりも座っている時の方が両手動作が頻回に出ます。
写真の黄色い椅子に座っていると骨盤周囲が安定するため、肩甲骨を含めた上肢が動かしやすくなっています。両手で遊んでいる時に注目したいのは「目の動き」です。手で持っているものを目で追っているか、視点が合っているかを観察します。写真のお子様は時々合う事がありますが完全ではありません。目の動きを連動させていきたいです。多職種で課題を抽出して、みんなで解決していくのが放課後等デイサービスでの療育の醍醐味です。
次に読み聞かせを行いました。今日は個人をターゲットに一人ひとりに対して実施しました。
写真のお子様は、読み聞かせの際に視線が絵本に固定できているかがポイントです。ページをめくった時や話が止まった時の様子を観察します。
ストレッチを行ってリラックスした後ということもあり、絵本に視線が固定できていました。
次の写真のお子様です。「だるまさんの」という絵本を読んでいます。いろいろなダルマが出てきます。観察のポイントとしては、場面が変わった時の反応と視点がどこを見ているかを観察します。場面が変わった時には喜んでダルマの絵を見ています。絵本に集中している事がわかります。
絵本の読み聞かせは療育にとって「目的」ではなく「手段」です。読み聞かせを通してお子様の何を引き出すか、観察するかが重要です。
それと、同じ本を何回も読むことも療育に繋がります。お子様は何回も繰り返し読むと次に何が出てくるかを記憶します。子供は読み聞かせの時に、自分の予測と実際が合っているかどうかを無意識のうちに確かめています。私達の生活は予測の連続です。過去の記憶から一番適切であろう事を予測して行動しています。読み聞かせを通して、次の行動を予測することを練習しています。
読み聞かせ一つをとってみても、非常に奥が深い事がわかります。
ウェルスマイルは利用している時間全てが療育につながっていると考えています。単にお預かりするだけではなく、利用してくださるお子様たちの成長を第一に考えて接しています。
療育のことで疑問や質問がありましたら、ご遠慮なくスタッフに声をかけてください。