東遠地区(掛川市・菊川市・御前崎市)の障害児(者)を取り巻く環境の問題点として、障害児(者)のリハビリテーションの供給不足が挙げられます。障害児は浜松市や静岡市まで学校を休んでリハビリテーションを受診している現状があります。障害者はほとんどリハを受けることが出来ていません。
これらの課題を解決しようと考え、障害を持っている子供達が自分の住んでいる地域でリハビリテーションを受けることができるお手伝いをしたくてウェルスマイルを立ち上げました。
本当に少しずつですが、以前に比べてリハビリテーションを受けることができる環境が整備されてきたと思います。
次なる課題は拡大と継続です。
リハビリテーション専門職に障害児(者)のリハビリテーションに興味を持ってもらい、現場に出る専門職が増えないとこれ以上の拡大は望めません。また、ウェルスマイルのスタッフはベテランが多いので、若手の育成を行い事業を継続させなければこれ以上の発展は望めません。
前振りが長くなりましたが、ウェルスマイルでは新たな試みとして大学生・高校生・中学生の見学や実習の受け入れを可能な限り受け入れる事を始めました。
具体的にはリハビリテーション専門職養成校からの実習受け入れ、高校生の職場見学、中学生の職場体験などです。
まずは今日から10回に分けて、聖隷クリストファー大学理学療法学科の学生2名が実習に来ています。
午前は保育園への巡回指導の見学、午後からウェルスマイルで実習を行いました。
実際に障害児を見るのは初めてとの事で、とても良い経験になった様子です。少しでも私たちの仕事に興味を持ってもらい、将来小児分野や障害福祉分野に就職していただきたいと思っています。私達の現在の活動が3年後・5年後に実となり、10年後に花開いてくれることを願っています。
ウェルスマイルをご利用のお子様及び保護者様には少し窮屈な思いをさせてしまうかもしれませんが、何卒ご理解とご協力の程よろしくお願いします。