発達支援と療育(第2報)

第1報では「人の育成」発達支援について書かせて頂きました。今回は発達支援の「家庭生活への支援」について書きたいと思います。

家庭生活・家族に対する支援と聞いて、何を思い浮かべますか?
最近では「ペアトレ」という言葉も聞かれます。放課後等デイサービスの目的の一つに「保護者の就労支援」があり、これも家庭生活・家族に対する支援です。特に放課後等デイサービスの「送迎サービス」は、家庭生活への支援の代表的なものです。

はたして家庭生活への支援はそれだけでしょうか?重要なものが抜けていると考えます。

私の考える「家庭生活への支援」は「自宅での日常生活に関する介護を、楽で安全に行う方法をアドバイスする」事です。
保護者様のレスパイトも重要な支援です。子供から離れる時間を作る事は長く介護を行う秘訣です。それと同じくらい重要なのは、日々自宅で行う介護を如何に楽で安全にできるかです。

放課後等デイサービスの活動の一つに「家庭内連携」があります。これは専門職が実際にご自宅に伺って家庭でのお子様の様子を見させて頂いたり、実際の生活場面を見させて頂き、放課後等デイサービスでの療育に活かす事が目的です。
それともう一つ重要な目的は、ご自宅での日常生活で、保護者様が大変なことや困ったことの相談に乗り解決することです。
ウェルスマイルにおける「家庭生活への支援」はご自宅での介護について、楽で安全な方法をアドバイスする事を実践していきたいと考えています。
お子様は年々成長します。それと介護の中心である保護者様は年々歳を重ねます。今行っている方法が3年後・5年後では良い方法であるとは必ずしも言えません。適切な時期に適切なアドバイスが必要と考えています。

理学療法士の得意分野として、福祉用具や住宅改修を駆使して日常生活のアドバイスをする事が挙げられます。たくさんある福祉用具の中からその子の状態にあった物を選ぶことができます。そして、それを使って自宅で実際に動作のアドバイスを行います。
少しでも楽に介護する方法をアドバイスしますので、ぜひ声をかけてください。

ウェルスマイルでは事業所から自宅への送迎は実施していません。それはご家族と直接事業所の様子を話す事で、小さな悩みも聞ける体制を取りたいからです。
私たちは、保護者様のレスパイトを「時間」ではなく「介護の質」で支援します。皆様からのお声がけをお待ちしています。

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