発達支援と療育(第3報)

昨日は家族支援について書きました。今日は発達支援の3本柱の3つ目「地域の変革」について書かせて頂きます。

地域の変革は「地域支援」と解釈してください。私たちが住んでいる掛川市をもっと住みやすい地域にしていくために、課題を挙げて地域を変えていく働きのことです。少し難しい事と感じるかもしれませんが、「地域の変革」は長く生活していく上で必要不可欠な事です。

皆様は自分の地域にこんなサービスがあったら便利なのになぁと思うことってないですか?

掛川市を例にとってみます。
放課後等デイサービスはあります。重症心身障害児の受け入れ先も複数ありそれぞれ特徴があります。平成27年に掛川特別支援学校が出来て学校も近くなりました。
掛川市に足りないサービスは、医療としてのリハビリテーション提供施設とショートステイ施設がないことです。
ウェルスマイルがリハビリテーションを提供できますが療育としての提供です。医療のリハビリテーションで特に重要である装具・車椅子・座位保持装置を作成出来る医療機関がありません。具体的には、身体障害者手帳の指定医が常駐していて外来リハビリを受けてくれる医療機関がありません。したがって、掛川在住のお子様は車椅子や装具を作る場合、浜松市や静岡市に行かなければなりません。
ショートステイも同様です。小児(0歳から20歳まで)のショートステイを受け入れてくれる医療機関もありません。これも浜松市の医療機関に依存しています。
さらに、掛川市には児童の相談支援専門員が少ないです。福祉サービスを利用する為の利用計画書はご家族が作成している事が多いです。

今紹介したのはほんの一部です。この様に地域に足りないサービスはたくさんあります。
発達支援の「地域の変革」で必要なことは、これらの足りないサービスを作るように働きかける事も必要ですが、現状のサービスで補填できる事がないかを考える事も重要です。

ウェルスマイルは理学療法士が3名います。装具や車椅子を作る事はできませんが、簡単な修理は可能な場合があります。また補助を使って福祉用具の購入する場合、物によっては医師の意見書が必要ないものもあります。福祉用具の選定は理学療法士の得意分野です。
この様に専門職がプラスアルファの動きをすることで、地域にないサービスを補填できる可能性はあります。これが地域の変革のスタートと考えます。

全ての人が住みやすい地域を作るために、少しづつですが活動していきたいと考えています。

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