11月も折り返しを過ぎました。朝は少し曇りがちでしたが、正午が近づくにつれて晴れてきました。
○心と秋の空とはよく言ったもので、天気が変わりやすく寒暖差もあります。皆様風邪を引かない様に注意してください。
まずは座りながら胸を広げる運動している写真です。円背姿勢(猫背)で肩甲骨の動きが悪いので、胡座で座りながら頸の座りと胸を広げるストレッチをしています。
注意点としては、胡座の姿勢は崩れても良いので、頭が保てる様に寄っかかる様に体の角度を調整します。完全に直立ではなく、少しリクライニングさせた状態です。
頭が前に垂れてしまう事がありますが、すぐに介助して戻すのではなく自力で頭を上げてきますので、それを誘導します。そして胸を広げるように両上肢をストレッチします。この時肩関節を動かすのではなく、肩甲骨を動かす様にします。
円背姿勢の弊害として浅くて早い呼吸になる事が挙げられます。横隔膜を使った呼吸が行いにくくなるとそれだけ体力を使います。早期に改善することで体力低下を予防する事が可能です。
療育では今の問題点を解決することも重要ですが、数年先まで見通した介入が重要です。
続いての写真は仰向けで頸のストレッチをしている場面です。頸部周囲の筋をストレッチすることで肩関節も動かしやすくなってきます。
本日は非常に気分が良かったのか、写真のお子様は自ら両上肢や足を動かしていました。しかもこちらの問いかけに対して、にっこり笑いながら動かす場面がたくさんありました。
リラクゼーションした後にたくさんの感覚刺激を入れることで、覚醒度も上がりたくさんの反応が出たと考えます。保護者様からも「最近身体が柔らかくなってきました」との声を頂きました。
ウェルスマイルは事業所からの帰りの送迎を保護者様にお願いしています。その理由として、今日のお子様のご様子をその場でお伝えして情報共有をすることです。保護者様が毎回事業所に足を運んでいただき大変感謝しています。
昨日もお知らせしましたが、今週はオータムウィークを称して共同作品を製作しています。写真は紙を丸めている場面です。
ここで注目して頂きたいのは、両手で紙を丸めている事と、写真では見にくいですがその紙を見ている事です。ブログで何回か紹介していますが、両手動作の確立を行っているお子様で、少しづつですが両手を使う動作が増えてきました。きれいな紙を丸めるのは難しいですが、職員がある程度丸もたものを小さくすることは可能です。また紙を渡すと、両手で取る動作も出る様になりました。
各所で紙を丸める動作は実施していると思います。紙を丸める行為は同じですが、目的や誘導の仕方でお子様の行為が変わります。
ウェルスマイルでは療育の目的を明確にして、同じ行為でも誘導の仕方を変えてアプローチをしています。
最後の写真です。本日よりご利用頂いたお子様です。理学療法士が呼吸訓練を行い、看護師が痰の吸引を行おうとしている様子です。
看護師は医師の指示書を元に痰の吸引を実施しています。呼吸介助を行うと痰が気道まで上がって来ます。痰を吸引することで楽に呼吸ができる様になります。吸引だけでは痰は取りにくいですし、呼吸介助だけでは痰を完全に取ることはできません。
看護師と理学療法士が協働で行うことで楽に呼吸ができる環境を作る事ができます。
理学療法士と看護師が常駐している事業所だからできる行為です。
重症心身障害対象の放課後等デイサービスは、法律で看護職員と機能訓練担当職員(リハビリテーション専門職)が必ず在籍する事と決められています。医療的ケアが必要な重症心身障害のお子様には多職種での関わりが必須です。
今日は長文になってしまい申し訳ありませんでした。
ウェルスマイルでは療育の情報を適宜お伝えしていきます。よろしくお願いします。