気づいたら20日日曜日からサッカーW杯が開催されます。今大会は何か盛り上がりに欠けています。皆様はどこが優勝すると思いますか?私が注目しているのはデンマークです。「ダニッシュ・ダイナマイト」の愛称で超攻撃サッカーが伝統です。ラウドルップ兄弟が懐かしいです。サッカーについて書きはじめると止まらなくなるので以上にします。
上の写真は台の上の物を取ろうとしている様子です。写真では見にくいですが、左手は台に手を掛けています。
「物をとる」という行為を完成するために必要な要素はなんでしょうか?
手の機能や座位バランスなど運動機能が必要なのは当然ですが、それだけで物をとることは可能でしょうか?
「認知」の側面から考えると、①対象物の大きさの認知②自分と対象物までの距離の認知などはとても必要な要素です。
まずは対象物の大きさを認識します。片手で持てるのか、両手で持たないとダメなのかを記憶から引き出す作業をします。そして、対象物を目で見て視点を合わせ、自分の身体と対象物までの距離を認識します。この時に必要なのは「空間認知能力」です。いわゆる奥行きの把握です。
奥行きは目の動きと経験の蓄積で養われます。
写真のお子様は現在、奥行きの経験をたくさん積める様に療育を実施しています。単純に触れる様に物を渡すのではなく、高さや距離を変えて物を触ることで目の動きが養われます。
下の写真はブロックの間から物を取ろうとしている様子です。これは距離感の経験に加えてボディイメージを作る練習にもなります。写真では載せていませんが、四つ這いの練習もボディイメージを作る練習になっています。
子供は遊びの中で身体を使い認知能力を養っています。たくさんの遊びを行う事で経験が蓄積されていきます。しかし少なからず障害を持っていたり発達が遅いお子様の場合、自由に遊ばせても良い経験を積むことはできません。お子様を観察し、その子に足りない要素をピックアップして遊びを提供する事が必要です。同じ遊びでも目的を持って行うと経験の獲得に大きな差が出てきます。
ウェルスマイルではリハビリテーション専門職を中心となって、お子様の目的に合った遊びを開発し、利用して頂いている時間にたくさんの良い経験が積めるように心がけています。これが療育の本質です。
ウェルスマイルは「個の成長」をサポートする様に日々努力しています。皆様のたくさんのご利用をお待ちしています。